肩凝りの仕組みと対策

肩こりは、ほとんどの人が経験した事のある症状ではないでしょうか。
日本で肩こりの症状を訴える方は、男性では腰痛に次いで2番目に多く、女性では1番多いというデータがあります:!!:
肩こりに一番関係する筋肉は、首の後ろから肩〜背中にかけての筋肉で僧帽筋と呼ばれている筋肉です。僧帽筋より深い位置には肩甲挙筋や頭・頚板状などがあり、これらの筋肉が重さ5〜6キロの頭を支えています。重たい頭を支え、腕を動かしたりする際にも使われるため、肩の筋肉は常に緊張しているのです。

筋肉は緊張し疲れることで硬くなります。硬くなると筋肉内を通っている血管を圧迫して血液の循環が悪くなります。血流が減り、筋肉に充分な栄養がいきわたらなくなると筋肉疲労がたまります。筋肉疲労がたまることで、ますます筋肉が硬くなり、肩こりを起こします。筋肉が硬くなり末梢神経を圧迫すると、しびれや痛みが起こることがあります。

肩こりを訴える患者さんの大多数は、姿勢やストレスといった日常生活に関わることが原因となっています。姿勢の悪さや運動不足は、典型的な肩こりの原因となります。特にデスクワークの方は、同じ姿勢で作業をしたり、パソコンの画面を凝視したりする事により疲れがたまりやすくなっています。


運動はそれ自体が、血流を改善する効果があります。それと同時に、筋肉量の低下を防ぎ、柔軟性を高めて、筋肉をしなやかに保ちます。筋肉は血液を送るポンプのような役割をしているため、運動を継続することで全身の血流を改善し、日ごろから肩こりを起こしにくい身体をつくることが大切です:star1.0:

肩こりの予防を目的とする場合、筋肉に強い負荷をかけるよりも、筋肉を動かすことに意味があります。ハードなトレーニングよりも、散歩やウォーキングなどの軽めの運動がお勧めです。それが難しければ、室内での浅い屈伸運動でも全身の血流がよくなるので、定期的に行うようにしましょう。歩くときは手を少し大きく振る、屈伸運動では膝を伸ばすときに両手を上や前、横に伸ばす方法で、肩の筋肉もほぐすことができます。

一方、ストレスによる肩こりの解消にも、運動は効果的です。身体を動かすと血流が改善されるだけでなく、気分転換にもなりストレス解消に繋がります。
日常生活において運動などを取り入れて肩こりを防ぎましょう:**:

薬剤師:山本

Posted : phstaff01 (2024年01月18日)

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