平熱って?

早くもインフルエンザの流行期に入ったと発表がありましたね=:[
去年より4週も早いそうです。
当薬局でもインフルエンザの処方が出始めました=:[
また、日によって気温差が大きいためか風邪の患者さんも増えています。
症状をお聞きすると、喉の痛みと咳、鼻水、37度の熱…:oops:
あれ、熱って何度から?:roll:ちょっとひかかってしまいます:-(

だいたい自分の平熱は何度なのか…:roll:
子供の時は夏の水泳授業や色んな予防接種のたびに測っていましたが、大人になると元気な時は熱を測ることがほとんど無くなりますね。

久し振りに測ってみると…約1分後(←古めの体温計!?)にピピピッ!
36.7度です。
私の平熱はそんなに高かったかな?
特に風邪のような症状はなく、いたって元気です。
たまに測るとこれが平熱かどうかわからないものです

日本人の平均的な体温、平熱は36.89度±0.34度というデータがありますが、これはかなり古いデータで、最近ではもっと下がっていると言われています。普段は35度台という話もよく聞きます。

体温は、熱が出る病気にかかっていなくても、運動、時間、気温、食事、睡眠、女性の生理周期、感情の変化などにより変動しています。
また、ヒトには24時間単位の体温リズムがあります。
普通は1日のうちで早朝が最も低く、しだいに上がり、夕方が最も高くなります。
1日の体温の差はほぼ1℃以内です。
寒い季節は体温が低く、暑い季節は体温が高くなる傾向があります。
もっとも、暑い季節でも、汗をかけば体温は下がります。
また、食事の直後や運動の直後には体温が高くなります。

では発熱とは何度以上なのでしょう:?:
感染症法では37.5度以上を発熱、38.0度以上を高熱と定めています。
熱が出る原因は感染症が一番多いですが、その他に関節リウマチのような膠原病、ガンが原因のこともあります。
詳しく調べても原因がわからないこともあります:*o*:

発熱の治療は、きちんと原因を判明させてから、原因にあった治療をしないといけません。
たとえば細菌感染症であれば抗生剤、悪性腫瘍であればがんの治療、ということになります。

原因がわかっている場合でも、熱が高いからといって必ず解熱剤を使用しないといけないわけではありません。
特に感染症の場合は、発熱は身体が細菌やウイルスと闘っている証拠です。
解熱剤は症状を和らげるだけで、治すわけではありませんので、熱でつらいかどうかで使用するか判断しましょう。
発熱時は汗をかくことで脱水になりやすいので、水分摂取をしっかりして安静にするようにしましょう。

いざ体調が悪くなってしまった時に、熱が出ているか把握するためには普段から体温を測っておくといいですね。
そのためには正しく体温を測ることが大事です:!:
1.ワキのくぼみの中央に、体温計の先端を下から上に向けて押し上げるようにはさむ。
2.ワキをしっかりと閉じ、ヒジを脇腹に密着。手のひらを上に向けるとヒジを締める。
さらにもう一方の手で軽く押さえる。
実測式の体温計なら10分以上かかりますが、予測式なら電子音が鳴るまで(平均20~30秒)です。
予測式は短時間で測れるのは良いのですが、測り始めのわずかな時間の上がり方から予測された値が出るので、最初からしっかりワキにはさめないと正しく測れません。

これからの時期、インフルエンザや風邪で熱が出ることが多くなってきます:cry:
自分や家族の体温を把握して、健康管理していきましょう:exult:

薬剤師 あかつか

Posted : phstaff01 (2019年11月22日)

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