AZALEA NEWS 2023年3月

高齢期の食生活:star1.0:
加齢とともに胃腸の消化機能の低下、噛む力や飲み込む力の衰え、食欲不振
などから食事を食べていても量や種類によって「低栄養の状態」になり、筋肉量や
骨量の減少、筋力低下につながります。
食事量が減ってもたんぱく質、炭水化物、カルシウムや鉄分などの
ミネラル、ビタミン類を十分に摂る必要があると言われています:pen1:


『低栄養』対策! 5つのポイント

〇● ①「ごはん + 一汁三菜」バランスの良い食事 ●〇


たんぱく質を含む食材を使ったおかずをしっかりと
食べる。
目安量は毎食、片手の手のひらにのる程度の
魚、肉、たまご、豆腐、大豆製品など。
また、野菜、芋、きのこ、海藻類などいろいろな
おかずを組み合わせ、汁物は塩分が多くなりやすい
ため1日1杯までにする。
間食は、カルシウム豊富な牛乳・乳製品、小魚や
果物がおすすめ。
調理が大変な方は、お惣菜や冷凍食品、
宅配便など、便利なものを活用しましょう。

〇● ②食べやすい調理法を心がける ●〇

食べられる食材を増やすためには、やわらかく煮る、細かく刻む、
とろみをつけるなど噛みやすく、飲み込みやすい工夫をする。

  ・ 肉、野菜、芋類は一口大の大きさに切る。
  ・ 噛みづらい食材は、皮や筋の部分を取り除き切れ目を入れる。
〇● ③食欲がわくような工夫 ●〇

食欲を刺激するためには、美味しそうな見た目や
香りも大切。

  ・ 季節を感じる旬の食材や行事を取り入れる。
  ・ カレー粉や香辛料、酢、香味野菜などで料理の味を引き立てる。
〇● ④よく噛んでゆっくり食べる ●〇

口まわりの筋肉をしっかりと動かす。
よく噛むことで、唾液や胃酸の分泌が促進され
体内での消化吸収を助けます。
  ※無理せず個人の噛む力に合わせること。
お口のなかを健康に保つためには、定期的な義歯の調整や
口腔ケアも重要です。
〇● ⑤食事を楽しむ環境づくり ●〇


家族や友人などと食卓を囲み、一緒に食事を
しながら「団らん」する時間をつくりましょう。

  ★高齢期は一人一人の生理的機能が異なります。
     食事や健康のお悩み、介護の事など、つつじ薬局の
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