AZALEA NEWS 2019年9月

工夫次第!?野菜の摂り方お得ワザ!
食べ物の中には様々な栄養素が入っていて、私たちはその栄養素を体に取り込むことで体の機能を保っています。
ですが、食べ方によってその食べ物が持つ本来の栄養素を取り逃していることがあるのです。
今回はその一例として、野菜の中に含まれる栄養素を守りながら食べる方法をご紹介します。


緑黄色野菜の摂り方のお得ワザ!

緑黄色野菜に含まれるビタミンの中には油と一緒に食べると体への栄養素の吸収率が上がる脂溶性ビタミンという種類のものがあります。
脂溶性ビタミンを含む野菜の栄養素を効率よくとるためには「油で炒める」調理法がオススメ。
加熱時間が長くなるとビタミンの残存率が低下すると言われているので野菜炒めを作る時はササッと短時間で調理しましょう。

○● 油と相性の良い野菜 ●○

    ・にんじん ・ほうれん草 ・トマト
    ・かぼちゃ ・小松菜 など

※ 上記の野菜を生で食べたい時は、油を含んだオイル系の
   ドレッシングをかけると吸収率を上げることができます。

野菜の特性に合わせて調理法を選ぶ!

油に溶けやすいビタミン以外に、水に溶けにくい「水溶性」のビタミンもあります。
緑黄色野菜以外の野菜に多く含まれており、熱に弱い性質をもっているのが特徴です。
野菜をゆでると水溶性ビタミンはゆで汁に溶け出てしまうので、野菜の嵩(かさ)を減らしたい時は“蒸す”のがかしこい調理法。
レンジ蒸しなら加熱時間が短縮できて、さらにお得です。

また、煮るのも栄養素が溶け出してしまう調理法です。
栄養素を逃さず、さらに野菜もたくさん食べるためには、汁ごと食べられるスープやシチューなどの調理がオススメ。


下ゆで作業で「ゆでる」ことに意味がある野菜もあります。(ほうれん草など)
あまり体にとって摂りたくない成分を「ゆでる」ことで流す手法です。
その場合は、ゆで時間をある程度短くすることで他の必要な栄養素を守ることができます。
詳しくはつつじ薬局の栄養士まで!


便利な冷凍保存の落とし穴

野菜は冷凍すると細胞壁が壊れて栄養素が流れ出てしまうことも。
なるべく栄養素の損失を防ぐため、常温での解凍は行わないようにしましょう。
解凍は冷蔵で行うか、凍ったまま調理に使ってもOK.
冷凍時は1回分ずつ小分けにしておくことで、使う分だけの解凍ですみます。

◎ 冷凍中“しも”がついてきたら食品劣化の合図。
栄養素も流出し始めているので早めに食べ切って!

水洗いは切る前に

野菜は切り口からも栄養素が流れやすくなります。
切った後、長時間水にさらしたり、
切ってから野菜を洗うことは避けた方がいいでしょう。